サポート パッケージをサイレント インストールする場合、次の 2 つの方法があります。
注:サイレントインストールはサポートソフトウェアのインストールのみ行います。対話的インストールが必要なサードパーティのサポートパッケージが含まれる場合、引き続きユーザーの操作が必要です。
また Linux および macOS では、サポートパッケージがユーザーディレクトリにインストールされます。すべてのユーザーにサポートパッケージをインストールする必要がある場合は、サポートパッケージがインストールされるディレクトリを共有ディレクトリに変更してください。
このプロセスは、MATLAB リリース R2018a 以降でのみ使用できます。
ダウンロードしたファイルを使用してサイレントインストールを行う場合、以下の記事の手順を参考に、サポートパッケージのファイルをダウンロードします。
サポート パッケージのインストール ファイルを取得した後、以下の手順に従ってサポート パッケージをサイレント インストールしてください：
MATLAB を導入マシンで実行したことが無い場合は、サポートパッケージがインストールされるディレクトリを設定します。MATLAB を起動の上、コマンド ウィンドウで次のコマンドを実行後 MATLAB をクローズし、サポートパッケージがインストールされるディレクトリを設定します。
>> installFolder = matlabshared.supportpkg.getSupportPackageRoot;matlabshared.supportpkg.setSupportPackageRoot(installFolder);
サイレント インストーラーは、ダウンロードしたサポートパッケージのファイルパスとそれに含まれた設定ファイルパスの 、2 つの引数を取ります。サポートパッケージファイルをダウンロードすると、設定ファイル (ssi_input.txt) が作成されます。このファイル内にはインストールするサポートパッケージがリストされており、サポートパッケージがダウンロードされると自動的に更新されます。インストールしないサポートパッケージがある場合、コメントアウトまたは該当のサポートパッケージ名が記載された行を削除します。サポートパッケージのダウンロードに失敗した場合、設定ファイルにリストされません。サイレントインストールを実行する前に入力ファイルを確認の上、インストールする予定のサポートパッケージがリストされていることを確認します。ダウンロード中のエラーはインストールログファイルにリストされます。インストール ログの取得方法の詳細については、次の記事を参照します。
サポートパッケージをダウンロードした後、次のコマンドをそれぞれの OS に応じてターミナルで実行し、インストールします。
Windows:
cd DRIVE:\<MATLAB_PATH>\bin\win64
SupportSoftwareInstaller.exe -downloadfolder <path_to_download_folder> -inputfile <path_to_input_file>
コマンド例:
cd C:\Program Files\MATLAB\R2023b\bin\win64
SupportSoftwareInstaller.exe -downloadfolder C:\Users\jsmith\Downloads\MathWorks\SupportPackages\R2023b -inputfile C:\Users\jsmith\Downloads\MathWorks\SupportPackages\R2023b\ssi_input.txt
Linux:
cd <MATLAB_PATH>/bin/glnxa64
./SupportSoftwareInstaller -downloadfolder <path_to_download_folder> -inputfile <path_to_input_file>
コマンド例:
cd /usr/local/MATLAB/R2023b/bin/glnxa64
./SupportSoftwareInstaller.sh -downloadfolder /home/jsmith/Downloads/MathWorks/SupportPackages/R2023b -inputfile /home/jsmith/Downloads/MathWorks/SupportPackages/R2023b/ssi_input.txt
macOS:
cd <MATLAB_PATH>/bin/maci64
./SupportSoftwareInstaller.sh -downloadfolder <path_to_download_folder> -inputfile <path_to_input_file>
コマンド例:
cd /Applications/MATLAB_R2018b.app/bin/maci64
./SupportSoftwareInstaller.sh -downloadfolder /Users/jsmith/Downloads/MathWorks/SupportPackages/R2023b -inputfile /Users/jsmith/Downloads/MathWorks/SupportPackages/R2023b/ssi_input.txt
設定ファイルへのパスとサポートパッケージフォルダへのパスは、絶対パスまたは相対パスを使用できます。
このコマンドの実行には数分かかる場合があります。コマンド実行後、インストールログファイルを参照の上、インストールが完了したことを確認します。
このプロセスは、MATLAB リリースが R2019a 以降の Windows, Linux, macOS 環境で使用できます。
MATLAB Package Manager (MPM) はリリース R2019a 以降のサポートパッケージを、事前にサポート パッケージ ファイルをダウンロードせずに非対話的にインストールできます。
例えば Linux 環境の場合で、デフォルトの場所に MATLAB R2023b が既にインストールされており、Arduino ハードウェア用サポートパッケージを MPM 経由で非対話的にインストールする場合、以下のコマンドを実行します：
wget https://www.mathworks.com/mpm/glnxa64/mpm
chmod +x mpm
./mpm install --release=R2023b --destination=/usr/local/MATLAB/R2023b --products MATLAB_Support_Package_for_Arduino_Hardware
MPM の詳細なインストール手順については、以下のドキュメントを参考にします。
注：
Linux では、サポートパッケージはデフォルトでユーザーのホームディレクトリにインストールされます。MPM を sudo として実行している場合、サポートパッケージが root ユーザーのホームディレクトリにインストールされます。これを防ぐには、sudo を -E オプションで使用し、環境変数 (ユーザーの HOME ディレクトリを含む) を保持します。 (例) sudo -E ./mpm install . . .
