MATLAB にてプロキシサーバーの設定を行うためには、Java システムのプロパティである、'http.proxyHost' および 'http.proxyPort' の設定を行う必要があります。これらのプロパティはプロキシサーバーの hostname と一致し、プロキシサーバーとの接続のためのポート番号と一致する必要があります。
MATLAB 7.0 (R14) およびそれ以降のバージョンでは、これらの設定を 「ファイル > 設定 > Web」 の 「インターネットの接続にプロキシサーバーを使用」 にチェックを入れ、「プロキシホスト」 および 「プロキシポート」 に設定を行うことができるようになりました。
これらより前のバージョンを使用している場合、これらのプロパティは以下のコマンドで行うことができます。
java.lang.System.setProperty('http.proxyHost','myproxy.mycompany.com')
java.lang.System.setProperty('http.proxyPort','1234')
「myproxy」 および 「1234」 は適切な値に置き換えてください。
また、これらのコマンドを startup.m に記述することにより、MATLAB を起動するたびに自動で設定を行うことができます。
さらに、以下を追加することもできます。
com.mathworks.mlwidgets.html.HTMLPrefs.setUseProxy(true)
com.mathworks.mlwidgets.html.HTMLPrefs.setProxyHost('HostName')
com.mathworks.mlwidgets.html.HTMLPrefs.setProxyPort('1234')
%%the proxy authentication is required
com.mathworks.mlwidgets.html.HTMLPrefs.setUseProxyAuthentication(true)
com.mathworks.mlwidgets.html.HTMLPrefs.setProxyUsername('test')
com.mathworks.mlwidgets.html.HTMLPrefs.setProxyPassword('test')
もしこれらのコードを MATLAB Compiler でコンパイルをかけ、スタンドアロンアプリケーションとして配布する場合は設定の内容を配布先のマシンに合わせる必要があります。コンパイル前の MATLAB コードを以下のように記述することにより、MATLAB 上での実行時と、配布先での実行時の切り替えを行うことができます。
if isdeployed
com.mathworks.mlwidgets.html.HTMLPrefs.setUseProxy(true)
com.mathworks.mlwidgets.html.HTMLPrefs.setProxyHost('HostName')
com.mathworks.mlwidgets.html.HTMLPrefs.setProxyPort('Port')
end
「HostName」 はプロキシのホスト名、「Port」 はプロキシサーバーへの接続に使用するポート番号です。
